(A1)

Effect of Filling Method on Wall Pressures Distribution in Model Grain Silo

Nursigit BINTORO・坂口栄一郎・川上昭太郎・藍房和(東京農大)

 玄米をモデルサイロヘ供給するときの方法が、静的及び排出時の壁圧分布に及ぼす影響について検討した。3種類の供給法によって、サイロ内かさ密度が変化し、かさ密度が大きいと壁圧は大きかった。特に排出時での圧力に大きな差が見られた。静的壁圧は理論式によって精度良く予測できたが、排出時壁圧の予測は困難であった。


(A2)

近赤外分光法を用いた全粒玄米品質検査システムの構築

冨田素行・千葉実(穀物検定協会)・河野澄夫(食総研)

 全粒試料用近赤外装置を用い、玄米のタンパク質および水分用の実用検量線の作成を行うと共に基準試料の保存方法について検討した。温度補償機能を有する精度の高い(SEP:0.2%以下)検量線の作成に成功した。基準試料として5・15・25℃で保存した玄米の化学分析値に経時的変動は観察されなかったが、25℃区の近赤外法による推定値と分析値間にずれが生じた。基準試料は15℃以下で保存する必要があることが明らかとなった。


(A3)

Parboiling Process Analysis with Rapid Visco Analyser

M.R.Islam, Toshinori K, SHIMIZU N.(Univ.of Tsukuba)

    This study was undertaken to know the relationship of moisture content during parboiling with RVA parameters. One Indica variety of paddy was used. Parboiling was done at different time-temperature combinations. RVA parameters were measured according to the standard procedure. Data were analyzed using ANOVA and least square technique.


(A4)

マイクロ波と通風による厚層米乾燥の均一性に影響を及ぼす要因

董鉄有・木村俊範(筑波大)・宮武義邦(静岡製機)・吉崎繁(元筑波大)

 本研究では、マイクロ波と並流、向流及び交差流通風による厚層米の乾燥試験を行い、その乾燥均一性に及ぼす影響を検討した。その結果、並流通風は他の通風方法に比べて、米層内の温度と含水率の分布をより均一にできる事が明らかになった。また、通風速度の増加と共に乾燥均一性は向上した。


(A5)

発芽玄米の食品化に関する研究(4)
−発芽玄米製造時の殺菌方法の検討−

鈴木啓太郎・前川孝昭(筑波大)

 発芽玄米製造工程における玄米の食品用化学物質による殺菌処理、発芽玄米製造装置で用いる浸漬水の紫外線照射処理および濾過処理の効果をベンチスケールの実験装置を用いて検討し、一般生菌数の急激な増殖を抑える処理系を確立するための各操作条件に関する知見を得た。


(A6)

クリン米の貯蔵特性に関する研究

後藤清和・三輪精博(岐阜大)

 我国では、大部分の米は玄米で低温貯蔵されている。本研究では、中、長期の米備蓄における品質維持を低コストで行うために適する貯蔵形態および条件について検討した。品質指標値として、表面色、精白度、食味推定値、脂肪酸度を用いて継続時に測定を行った。その結果、クリン米の貯蔵性が高く、冷却エネルギーおよび貯蔵容積の節減が可能となり、貯蔵の低コスト化が達成されることが明らかとなった。


(A7)

水稲苗の貯蔵に関する研究

鈴木啓太郎・院多本華夫・熊坂このみ・前川孝昭(筑波大)

 従来の稲作における苗生産段階および移植段階の労力や作業性の改善を目的として、ロール状に巻き取った水稲苗の貯蔵を試みた。苗の予冷および貯蔵に関する試験を実施し、予冷操作法、苗の貯蔵特性および貯蔵可能日数を決定するためのいくつかの知見を得た。


(A8)

常温貯蔵乾燥装置の調査研究(2)

西山喜雄・チョウチョウナイン・チャイチット・ポフォーム(岩手大)

 角ビン乾燥機の新しい操作法として新累積法を、また、攪拌オーガを使わない下方送風累積貯蔵乾燥法を提唱しているが、これらの新方式と従来方式について、乾燥シミュレーションの結果などから、呼吸量を指標として品質上の有効性を評価した。いずれも従来法に比べて呼吸量が少なく、特に高水分穀物乾燥に有効であることがわかった。


(A9)

ひび割れ米・胴割れ米の混入が炊飯に及ぼす影響

小出章二・田子雅則・西山喜雄(岩手大)

 本研究は、物性や米飯特性および食味の観点から、胴割れ米やひび割れ米の混入率に応じた炊飯方法の検討を目的とする。始めに、ひび割れ米・胴割れ米に着目し、その水浸裂傷粒発生率や炊飯液特性(ここでは炊飯液のヨード呈色度:IBV、溶出固形分量:TS)を測定した。その結果、水浸裂傷粒発生率は、健全米<胴割れ米<ひび割れ米の順に高くなることが明らかとなった。またIBVはひび割れ米混入率が高いほど高い値を得た。


(A1O)

フィッシュパタンによるコメの形状形態解析

森嶋博・冨田節雄(日大)・坂井直樹(筑波大) ・日下政義(エヌアイシー)

 専用画像処理装置を製作し、コメの形状形態の特徴を強調把握した。周縁画像を等価円半径で割り大きさを正規化、位置決めし、定義した弦距・弧長比や弦距・弦長比で全周に亘変換写像し、魚状のパタンを得た。正規化した基本画像を重ね、画像間に共通する持徽を平均化して変換写像することにより、比較的少ない粒数で品種固有のパタンに収束し特徴の把握識別が可能となった。


(All)

Grain Flow Analysis in Impeller and Rubber Roll Husker

D.Shitanda, Y.Nishiyama, S.Koide (Iwate Univ.)

 インペラ籾すり機およびロール籾すり機を、実用回転数で運転するときの籾粒の運動を高速度ビデオで撮影し解析した。その結果、インペラ籾すり機では、インペラ羽根上の籾粒の半径方向位置は、時間の指数関数で表せた外、インペラ部では明らかな脱ぷは認められなかった。また、ロール間隙中の籾粒の速度は低速ロールの周速度に近く、従来いわれている結果が実証された。


(A12)

太陽エネルギー利用の塩水淡水化システム開発
−ソーラスチルの基本的熱特性と蒸発促進機能の検討−

金井源太・山口智治・横田誠・河合良典(筑波大)

 本研究は、太陽エネルギー直接利用による高効率的な塩水淡水化システムを開発することを目的とし、ここでは、水盤型ソーラースチルの基本的熱特性、集水効率促進法について、熱収支解析に基づく数値計算を行い検討した。また、ソーラースチルに対する集水効率促進法として、水盤水ヘの超音波付加、水盤ヘの太陽熱吸収材の敷設について実験的に検討した。


(A13)

The solid removal design based on the flux and physical-chemical properties in an open system for multi-layer abalones cultural

 Wen-Shang Hou(Taiwan Univ.)

    To reduce and abalone cultural wastewater pollution to marine environment, this study is mainly focused on the physical and chemical properties of the solids for a water reuse system. The solid components and their physical-chemical properties are obtained.


(A14)

生物資源のリサイクル化に関する研究(1)
−コンポスト化の優良事例−

秋元浩一・黒木信一郎・河野俊夫・内野敏剛(九州大農)

 岐阜県清見村コンポストセンターは全国でも珍しい優良経営で、糞尿の臭いも無い。おが粉やわらを用いたり、機械圧縮したり、様々な方法によって糞尿処理の方式を検討してたどり着いた方法が現在のバーク混和方式であった。発酵温度はおが粉が60℃であるのに対しバークでは80℃に達する。畜産農家は対価を得ている。


(A15)

コンポストガスの生態系再利用のシステムに関する研究
−スピルリナによるコンポストガス同化−

東城清秀・渡辺兼五・加藤仁(農工大農)

 生物系廃棄物のコンポスト化過程で排出されるガスを生物を用いて固定し、併せて生物生産の増進を目的とする生態系再利用システムについて検討した。本報では、スピルリナをコンポストガスの溶解液で養殖することによってアンモニアと二酸化炭素を固定するユニットについて調べた。その結果、コンポスト溶液でのスピルリナ養殖は可能であった。


(A16)

Operating analysis for particle removal of the foam separation in a recirculating eel cultural system

Wen-Shang Hou, Li-Wei Li(Taiwan Univ.)

    The cost effective bubble column is used in a circulative eel culture system for organic particle remove. The particle concentration and size frequency distribution methods are combined to determine the particle removal effeciencies in differnt size range. The experiment shows that the pore size of the scattered disk is 50μm.


(A17)

シミュレーテッド・アニーリングによる農業施設の最適配置設計に関する研究

佐竹隆顕・太田芳彦・小高和博(筑波大)・古谷立美(東邦大)

 農業施設の最適配置設計問題に対して、シミュレーテッド・アニーリングを援用した合理化施工支援のための基本プログラムをC言語により作成するとともに、準備的な配置設計シミュレーションを行った。山登り法による最適解と比検討を行った結果、コストが低減し、シミュレーテッド・アニーリングの長所が認められた。


(A18)

微細藻類と草食魚を組み合わせた飼育槽による水質浄化の評価

森岡理紀・C. P. Norman・前川孝昭(筑波大)

 近年注目されている閉鎖生態系生命維持システム技術開発において、そのさまぎまな構成要素を結合した場合のシステム挙動に関する研究が必要とされている。本研究では、藻類により草食魚への酸素供給及び給餌・水質浄化を行うシステムを作成し、シミュレーションと実験でその挙動を観察した。


(A19)

食用担子菌類の菌糸液体培養の高効率化

院多本華夫・逵出穂・前川孝昭(筑波大)

 制がん作用等を有する抱子菌類のβ-1.6D-グルカンの大量生産の困難さは子実体の低生産性に起因する。本研究は担子菌の菌糸にも、β-1.6D-グルカンが存在することに注目し、N・P・Mg・Feを主にとする従来の液体培養の基本培地にC源として黒砂糖(粗糖)、バガスやふすまの粉砕物を添加する改変培地を開発した。菌糸が集塊化され、短期間で菌糸の大量生産が可能となった。


(A20)

MAP結晶法による生活排水路の直接浄化

前山史行(昭和産業)・藤田和男(科技振興事業団)・前川孝昭(筑波大)

 生活排水程度の低濃度アンモニウムイオン(20〜30mgN/L)の晶析法によるリン酸マグネシウムアンモニウム(MAP)結晶化除去の検討を行った。晶析法により凝集沈殿法に比ベ少量の沈殿剤での除去が可能であった。MAPの再溶解は適当の滞留時間をとることにより防ぐことができることが明らかにされた。


(A21)

高脹液に浸した大根の物性に関する研究
−収縮・膨張による体積変化特性−

小出章二・西山喜雄・星川英也・福田裕子(岩手大)

 本研究は、カット大根を高脹液(本測定ではNaCl溶液)に浸し、サンプルの塩分濃度、水分、質量、体積、密度変化を、数段階の溶液温度と濃度の条件下で長時間測定した。その結果、大根は塩分の浸透に伴い一旦収縮(高脹液の場合)した後、体積極小値を経て膨潤する特性を有することが示された。質量については極小値、密度については極大値の存在が示された。


(A22)

緑豆及び大豆タンパク質による生解性プラスチックフィルムの試作

Cheappimolchai Wimolrat・院多本華夫・前川孝昭(筑波大)

 pH7.0の加水分解で得た緑豆及び大豆のタンパク5%にグリセロールを加え、テフロンプレートでフィルムを作った。グリセロール量を多くすると製品の引張強度が弱まり、反対に伸び率及び透水性は増えた。一方、タピオカ澱粉5%を加えた所、改善された。緑豆タンパクより大豆タンパクのフィルムが優れていた。


(A23)

トマトの養液栽培における除菌システムの検討

中西博之・福田直也・高柳謙治(筑波大)・大谷敏郎・萩原昌司(食総研)

 環境汚染防止の見地から求められる循環式養液栽培において、外部から侵入する病原菌を除菌するためにろ過装置を組み込み試験した。ろ過装置に適する精密ろ過膜は日詰まりしにくい点で、蛋白質の脱著が容易な親水化ポリスルホン膜が適していた。また、大型ろ過装置により一般生菌、真菌ともに一定の除菌効果が得られた。


(A24)

閉鎖系生態系実験施設におけるイネの栽増

新井竜司・多胡靖宏・大坪孔治・新田慶治(環境科学技術研究所)

 2回のイネの栽培実験から、栽培日数を110日前後としたときに、可食部収量が750〜900g/m2を得た。栽機密度をポット当たり1〜3株の範囲で変えた結果、ポット当たり2株の場合は1株と比べて可食部が約14%増加した。本施設においてイネの栽培を行なう場合では、栽植密度をポット当たり2株が可食部率も増加したので適当であると考えられた。


(A25)

微小重力環境下における植物体の養水分吸収について

小林有一・斎藤高弘・志賀徹(宇都宮大)・荒川陽司・高井政和・嶋貫雅一(富士重工)
北宅善昭(大阪府大)・谷晃(東海大)・後藤英司(東大)・高橋秀幸(東北大)

 微小重力(μG≒0G)環境における植物体の養水分吸収について、航空機を利用した実験を行った。μG中には、蒸散の抑制により葉温が上昇した。Gレベルが切り替わる瞬間に顕著な変動を示し、特に0Gに突入した瞬間には停止した。


(A26)

近赤外分光法によるホウレンソウの微量成分の迅速測定

Seong, Ki-Cheol (韓国農村振興庁園芸研究所)・伊豫知枝・河野澄夫(食総研)

 近赤外分光法によるホウレンソウの微量成分(硝酸およびシュウ酸)の迅速測定の可能性について検討した。短波長城の各成分の測定精度(SEP)は、NO3で17.5mg/100g、S-COOH2で86mg/100g、およびT-COOH2で86mg/100gであった。近赤外スペクトルを透過法で測定することにより、NO3、S-COOH2、T-COOH2の成分が迅速に測定できることが明らかとなった。


(A27)

畜産飼養管理における近赤外分光法の応用
−血液のヘマトクリット、ヘモグロビンおよび酸素の迅速測定−

陳介余(秋田県大)・樋口浩二・寺田文典(畜試)・河野澄夫(食総研)

 ヘマトクリット、ヘモグロビンなどの血液成分は生体の貧血や多血症などの有無を調べるための重要な値でもあり、科学的飼養管理には不可欠な生体情報の一部である。そこで、本研究では近赤外分光法を利用して、畜産飼養管理の観点からこれらの血液成分を簡便的かつ迅速的に測定する方法を開発した。


(A28)

ヒマワリの葉色と鮮度の関係

川上昭太郎・岡谷聖子・坂口栄一郎・藍房和(東農大)

 切り花の鮮度について、葉の表面色の変化によりその数値化の可能性について検討することを目的として、ヒマワリを用いて実験を行った。その結果、購入後5日日にかけて緑み、黄色みが明るく鮮やかになり、その後褐色に近づくことがわかった。また、花保ちの違いでその変化に差が認められたため、鮮度評価の指標として用いることができる可能性があると考えられた。


農業施設学会