農業施設29巻1号
1998.6,31
学会ニュース:

1997年度セミナー報告
テーマ:食の安全性を考える
〜食品の生産・流通・加工における衛生管理対策法〜

オルガナイザー
事業計画委員会
相良泰行

 1987年度のセミナーは「食の安全性を考える」をテーマとして、1998年2月20日、全農コープビル(東京)にて開催された。セミナーヘの参加者数は50名であり、このうち学会員は16名、非学会員は34名であった。
 近年、狂牛病や我が国における病原性大腸菌O−157による食中毒の発生が社会不安を引き起こしている。特に、O−157の汚染源としてカイワレ大根説が浮上し、水耕栽培施設をはじめ畜産・青果物の生産・流通施設における安全管理対策が緊急な課題としてクローズアップされている。本セミナーでは我々の食の安全性を碓保するための基本的考え方、青果物・畜産物・食品の生産・流通・加工現場での衛生管理法、特にHACCPの実施法に関するノウハウについて、最新の知識と技術さらに総合的対策法が紹介された。
 大部分の参加者からは「これらの課題について、マスコミの情報などで断片的知識は得ていたものの、本セミナーで病源菌の性質や疫病の原因に関する基礎知識から生産現場における実用的対策法までを組織的に修得することができて大変有意義であった」との声が寄せられた。以下にプログラムと講演の要約を報告する。


(プログラム)

  1. 腸内フローラと安全な食
     東京大学大学院農学生命科学研究料 伊藤喜久治

  2. HACCPシステム−危害分析に基づく衛生管理手法−
     東京都立衛生研究所 小久保彌太郎

  3. 予測微生物学による食中養子防法
     日本大学生物資源料学部 矢野信禮

  4. 食中毒の発生動向と食品の衛生管理の重要性
     麻布大学環境保険学部 丸山務

  5. 家畜・食肉汚染の実態と対策
     (腸管出血性大腸菌O157)  農林水産省家畜衛生試験場 中澤宗男
     (牛海線状脳痘)  農林水産省家畜衛生試験場 木村久美子

  6. 食品工場のHACCP対応衛生管理マニュアルの確立と実施方法
     (有)フジタ企画 藤田八束




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