要 旨
果物あるいは野菜選果場を作るとき青果物の熟度は天候等に大きく左右されるので荷受量を規定することができないから、荷受けスペース面積を予測設計することが大切な仕事である。この研究では荷受けスペースの面積を決めるためにまずモデルを作成し、次に異なった農産物の選果場を調べ、ひとつのモデルがどんな選果場でも使えるか否かを確かめた。このためにハウス栽培のトマト、露地栽培のナシの二種の果実の選果場を研究対象とした。各選果場を果実出荷の初期、最盛期、末期のそれぞれ3回調査して、実際のデータを直接集めて、これに基づいてモデルを作成した。これにモンテカルロ法を用い、このモデルの妥当性を調査データを用いて検証した。当モデルを使用し、現在と将来の必要な荷受け面積をいろいろな荷受け方式下でシミュレーションを行い、その結果から示した。
主な結果は次のとおりである。
1) 荷受けスペースを決定するために影響を及ぼす主な要素としては、荷口の到着、貯蔵、選果ラインヘの投入があげられる。すなわち、到着時刻、一日の入荷回数、1回の箱数、ある時間間隔における入荷の割合、選果ライン投入率、故障時刻などである。
2) トマト選果場とナシ選果場の荷受けモデルはほぼ同じであるが、運搬方法が違うために到着のパターンが異なる。
3) 作成したシミュレーションモデルは主な要素を含むので異なった選果場で、または異なった条件下で必要な荷受けスペースを決定することに適用できる。
4) 選果処理時間内における入荷時間を長くすれば、必要な荷受けスペースは小さくなる、またはある時間間隔におげる入荷の割合をコントロールすれば大きいスペースは不必要になる。