農業施設14巻2号
1984.5,6〜12
論文:

中国長春市精米工場の利用実態と技術診断

山下律也・金昭男

要 旨

 1982年7〜8月にかけて長春を訪問した機会に精米工場の設備と利用実態調査を行った。機械設備は我が国のものとほぼ同様であるが、機械構造や性能はかなり相違する。日本における研究成果と対比しながら、技術的な診断を試み、次のような結果を得た。
1) 荷受籾には小石、異種穀粒などの混入が多く、歩留りの低下と粗選別機の過大設備となっている。
2) 籾貯蔵設備は仮設的なものが多く利用されるが、穀粒のロス防止、省力化の点から有利といえない。
3) 籾すり機性能は、ロール回転差率、玄米選別機構の相違で我が国の1/2程度にとどまっている。
4) 精米機は粒度#24〜30の研削式が使用される。砕米防止、低精白など歩留りを高くするためであろう。


農業施設学会