農業施設14巻3号
1984.7,10〜15
論文:

井水散水一重三層ハウスの保温機構

小倉祐幸

要 旨

 井水散水装置をつけた一重三層ハウスの保温性について調査した。
1) 室温13〜15℃が保たれ、総括熱貫流率 0.64 kcal/m2h℃の良好な保温性が示された。
2) 外気温に対する室温の変化は 0.22℃と小さく、井水散水方式が外気温低下に強い特性を有することを示した。
3) 改良した伝熱ネットワークモデルにより、ハウス各部の熱伝達率を求めた。
4) 室湿の実測値に対する計算値の推定誤差は 0.3〜0.8℃であった。

   Tin = 0.31Tsk + 0.21Tou + 0.66Tso + 0.07Hw + 0.18Hi

 この式によって、このハウスの温風暖房の効率は 0.18℃/kcalm-2h-1と推定された。


農業施設学会