農業施設17巻2号
1986.12,3〜15
論文:

無分娩豚舎の舎内気動に関する研究
−夏期条件における模型実験−

池口厚男・相原良安・山口智治・佐瀬勘紀・奈良誠

要 旨

 両側壁上部にダンパを取り付けたスロット入気口から入気し、天井中央部から屋根に通じる換気筒より排気する換気方式の無窓分娩豚舎において、入気の吹出口の幅(30mm、60mm)、及び入気ダンパ角度(30゜、45゜、60゜)と気動分布の関係、並びに豚房柵・豚による気動分布への影響を明らかにするため、夏期の換気条件を想定して模型実験を行った。その結果、ダンパ角度45゜、吹出気流速約4.5m/sの揚合は、母豚近傍の気流速が0.4m/s程度以上となり、しかも舎内のどの部分にも極端な気動停滞域が生じないことが明らかとなった。またダンパ角度45゜の場合に限って豚房柵・豚のある場合は、それらがない場合に比較して母豚近傍の気流速が増加した。さらにいずれの条件においても豚房柵・豚がある場合は中央通路側の豚房柵上部の気動が停滞する傾向がみられた。


農業施設学会