農業施設17巻2号
1986.12,34〜48
論文:

牛舎の換気と発生顕熱の有効利用に関する熱工学的研究
−乳牛舎の潜熱(水分)・顕熱発生量の測定−

浦野慎一・片山秀策・干場信司・堂腰純

要 旨

 乳牛舎の設計と評価のための基礎資料を得ることを目的に、断熱構造強制換気方式乳牛舎の熱および物質収支を測定し、舎内の水分発生量と顕熱発生量を求めた。測定項目は、換気量、舎内外の温湿度および壁面の表面温度であり、舎内の平均熱伝達率は換気による熱交換量の変動解析から求めた。測定の結果、水分および顕熱発生量の計算値は、換気扇が2台稼動時には比較的安定した値が得られたが、5台稼働時には空気の不完全混合など畜舎の換気特性の影響と推測される様々な変化がみられた。しかしそれらの日平均値は、 Yeck et al.(1959)のデータとよく一致し、双方のデータがともに平均値として信頬性が高いことが示された。


農業施設学会