要 旨
強制換気方式の乳牛舎を対象に、水分収支法により舎内空気と完全混合された正味の空気交換量、すなわち有効換気量の変動解析を行ない、空気混合度とその分布の評価を行なった。その結果、有効換気量は換気扇の稼動台数の多い高風量時あるいは放牧時に換気扇風量より小さい値が得られ、舎内に風道が発生していることが示唆された。有効換気量から求めた空気混合度は、時間的に0.6から1.3、空間的に0.5から1.8の範囲にあり、この分布は模型実験で求めた Barbar et al.(1984)の数値と比ベて若干広範囲であった。以上の結果と議論を通じて、有効換気量の変動解析および空気混合度とその分布の評価が可能であるという水分収支法の利点が確かめられた。