農業施設18巻1号
1987.7,28〜37
論文:

温室被覆材面での凝結に関する基礎的研究
−凝結が熱貫流率に及ぼす影響−

陳青雲・相原良安・山口智治・佐瀬勘紀・奈良誠

要 旨

 温室被覆面での凝結が熱貫流率に及ぼす影響を判らかにすることを目的とし長波透過率が顕著に異なるPEとPVCのそれぞれの有滴と流滴の被覆材で一重被覆した模型温室を対象として温室内外気温差7〜23℃における被覆材面での凝結水付着量、凝結状態と無凝結状態での放射熱貫流率、対流熱貫流率および両者の和とする総括熱感流率を測定・分析した。結果としては、4種類被覆材とも、凝結状態での放射熱貫流率が無凝結状態のそれより小さくなり、PEでは24〜38%、PVCでは7〜15%減じた。それと逆に、対流熱貫流率は大きくなり、PEでは35〜67%、PVCでは22〜52%増加した。凝結状態における総括熱貫流率は無凝結状態のそれに比較して、PEでは3〜12%減少し、PVCでは7〜16%増加した。被覆材面での最大付着量は、PE有滴では155〜180g/m2、PE流滴では50〜80g/m2、PVC有滴では100〜110g/m2、PVC流滴では50〜55g/m2であり、定常状態での付着量は、PE有滴では約80g/m2、PE流滴では25〜30g/m2、PVC有滴では30〜50g/m2、PVC流滴では20〜25g/m2であった。


農業施設学会