農業施設18巻3号
1988.3,12〜22
論文:

畜体表面における物質伝達率に関する研究(3)
−豚体表面における物質伝達率−

川西啓文・長島守正

要 旨

 前報において牛体表面における汗の物質伝達率を求めたのに引き続き、本報では豚体表面における汗の物質伝達率を求めた。
 測定は牛体の場合とほぼ同じ測定方法で行ったが、実物の胴部の物質伝達率測定については、Nishiらが人間の各部における対流熱伝達率を測定するために使用したナフタリン球を使用する方法で行った。
 その結果、豚体全体の物質伝達率は、牛体の場合と同様、気流速によって影響を受けるが、気流に対する豚体方向には影響されないことがわかった。なお、暑熱時、豚体表面を水でぬらすことは、豚体からの放熱に非常に有効であることが推測できた。なお、豚体表面における汗の物質伝達率よりも、これをルイスの開係式で変換した対流熱伝達率が豚体の場合、重要である。


農業施設学会