農業施設19巻2号
1988.11,67〜74
論文:

畜体表面における物質伝達率に関する研究(4)
−物質伝達率に及ぼす被毛の影響−

川西啓文・長島守正・松尾英明・宮野則彦

要 旨

 牛および豚の皮膚表面の物質伝達率に及ぼす被毛の影響を検討するため、牛と豚の体の各部における被毛の特徴(長さ、直径、密度)を調べた。その結果、豚の場合、被毛は皮膚表面の物質伝達率に影響を及ぼさないと判断した。また、牛の場合、各々の特性ごとに、最も平均的なものと極端に異なるものを選択し、それらについて、畜体表面の物質伝達率に及ぼす影響を検討した。
 牛の被毛は、牛体表面の物質伝達率に影響を及ぼすが、その結果において、気流に対する被毛の方向や特性の違いによる差はないことがわかった。また、牛の被毛の牛体表面の物質伝達率に及ぼす影響率は、Re<5000では1以上であるが、Re>5000から1以下になり、Re>=30000で、0.6程度に落ち着く。


農業施設学会