農業施設19巻3号
1989.3,147〜154
論文:

バイオマス変換エネルギーの有効利用と地域農村への適合性(1)
−地域農村におけるバイオマスエネルギー利用技術のニーズリサーチと導入上の問題点−

遠藤織太郎・前川孝昭・山沢新吾・倉田和彦・坂井学・中野和弘

要 旨

 農業生産・森林施業上廃棄されてきたバイオマスのエネルギー変換法が地域の農業生産構造に大きな影響を与えることが予見できるので、これまでのバイオマスエネルギー生産と利用施設の計画に関する学術的知見をもとにして、システムとして農村集落に適合させる最適手法について明らかにするため、本研究ではバイオマスエネルギー変換システムを導入した農村や農事組合の導入にいたるまでの問題点の整理の経過、導入の推進力となった主因子等、基本設計段階での検討項目の摘出を試みた。その結果、地域農村には豊富なバイオマス賦存量があり、それをエネルギー変換し、利用する需要も多く、新技術導入の潜在的意欲も十分認められるが、新技術に対する情報の不足及び経済的阻害要因から実際に導入するまでに至っていない事が明らかになった。


農業施設学会