要 旨
振動を用いた果実の非破壊品質評価には、1.衝撃を用いる方法、2.正弦波を掃引する方法、3.ランダムノイズを与える方法が一般的によく用いられている。本報ではこれら3つの方法を用いて、メロン果実に対する振動の入力位置および検出位置等の基本的条件の違いが、振動伝達特性にどのような影響を及ぼすか、またそれぞれの方法による伝達特性の相違点および共通点等について、パワースペクトル密度関数と周波数応答関数を用いて検討した。衝撃試験では入力位置によるスペクトルへの影響はほとんどなかったが、検出位置の違いによる影響が見られた。ランダム振動試験では、入力位置による影響は衝撃振動試験同様にほとんど見られなかった。ランダム振動および掃引振動試験では入力方向による違いが現れた。また、ランダム振動試験では短時間のアベレージング処理で滑らかなスペクトルが得られた。