農業施設20巻1号
1989.7,121〜127
論文:

空気−空気型ヒートポンプによる温室環境調節
−温室暖房について−

佐々木晧二

要 旨

 床面積352m2のガラス温室に圧縮器出力7.5kWの空気−空気型ヒートポンプを取入れ、暖房性能、効率的運転管理法、成績係数および運転経費について検討した。外気温が-1〜-2.5℃までの低下であれば、13〜15℃の設定値を保持でき、内外気温差は最大17℃を得た。外気温の低下が著しい場合は、除霜運転の頻度が高まり、設定値の保持を困難にすることがあった。運転管理法は、外気温の低下に伴って設定値も下げていく変夜温管理法が本ヒートポンプの好適制御法と認めた。成績係数(COP)は2.4〜3.2の範囲にあり、外気温と高い相関を示した。運転経費を重油だき温風暖房機の場合と比較したところ、重油料金が65〜85円/lでほぼヒートポンプの電力料金と等しくなると試算された。


農業施設学会