農業施設20巻2号
1989.11,161〜168
論文:

乳牛スラリーからのバイオガス生産(英文)

高畑英彦・川本常美・梅津一孝

要 旨

 横型4000L嫌気発酵槽を日甜実験農場の無敷料スタンチョン牛舎脇に設置し、乳牛スラリー(平均固形分濃度8.97%)を用いて42.5℃で高負荷運転を行った。有機物負荷を11.0gVS/L・dまで上げ、その時の滞留日数は7.0日であった。実験期間中、高負荷投入によってバイオガス生産量は一時的に増加したが、その後減少した。しかし、揮発性有機酸の蓄積、pHの異常は認められなかった。単位発酵槽当りの最大バイオガス発生量は2.4L/L・dで、正味バイオガス生産量は、平均外気温が約0℃で1.1L/L・dであった。また、メタン濃度は平均で56.3%であった。有機物分解当りのバイオガス発生量は0.55から0.81L/g・dであった。有機物投入当りのバイオガス発生量は0.21から0.25L/g・dであった。バイオガスは発酵槽を加温するために用い、正味バイオガス生成量は発生ガス量とボイラーでの消費ガス量の差から求めた。


農業施設学会