農業施設20巻2号
1989.11,185〜193
論文:

シクラメン1品目を生産するときの経済的な生産数量について
−出荷価格を考慮したとき− 丸山義博

要 旨

 温室内でシクラメンを鉢花として生産するにあたり、与えられた棚面積が他のどの鉢花の生産よりも優先して使用できるとしたとき、生産できる仕上げ鉢の大きさの範囲を考慮して6つの案を設定し、これらを収益面から比較することで最も経済的な生産数量の決定について検討した。前提条件として、シクラメンの生産過程において、第1回目の仮植の時点で必要な数量の苗が確保できるように播種数を決定する。さらにこれ以後出荷時点までの生産期間中、病害虫による苗の損失量とおのおのの仮植時点でより大きな鉢に仮植できる苗の比率は、共に一定とする場合を扱う。このとき本研究では、個々の苗の生育に応じて、出荷時点までの仕上げ鉢の大きさの範囲を4.5号、5号、6号、7号、8号、10号までとし、これらの仕上げ鉢の出荷価格a4.5、a5、a6、a7、a8、a10を考慮する。その結果、シクラメンの生産に対し、経済的な生産数量の決定に有用なa4.5−a7平面、a8−a6平面を、おのおの導き出した。


農業施設学会