要 旨
通気量を大きな範囲で変化させて実験し、前報(清水、他、1989、以下、前報と略記)で確立した推定計算方法を適用して、発酵乾燥に対する通気量の影響を究明した。堆積層断面への空塔速度で表したときの通気量が0.18〜40.3cm/minの範囲で、通気量以外の条件は均一になるようにした上で多数例実験し、その内から通気量を適当な間隔に配分した12条件の結果を中心にして究明した。また、通気量が大きな範囲で変化した場合には、堆積層周壁および上面への熱貫流量が層中心部品温となす関係は変化するので、その要件を加えて前報の推定計算方法を改良して実験結果を分析した。これらの成果から、発酵による品温上昇・乾物減少および水分蒸発などが通気量と成す関係を層別・経時的に、かつ、定量的に詳細に把握して、通気量の適正値についての判断基準をえた。