要 旨
温室内でシクラメンを鉢花として生産するにあたり、他のどの鉢花よりも優先して与えられた棚面積が使用できるとしたとき、生産できる仕上げ鉢の大きさの範囲と採算性を考慮して、少なくとも2つ以上の案を設定し、これらを収益面から比較することで最も経済的な生産数量の決定について検討した。このときシクラメンの生産過程において、第1回目の仮植(仮植1)の時点で必要な数量の苗が歩留まりするように播種数を決定する。さらに仮植1以後の生産期間中の苗の損出量はゼロとする。しかし個々の苗の生育に対しおのおのの仮植の実施時点でより大きな鉢に仮植できる苗の比率は個々の苗の生育状態に依存するとし、出荷の実施時点までの仕上げ鉢の大きさの範囲を4.5号、5号、6号、7号とする。このときこれらの仕上げ鉢に対し、苗の生育比率q5、q6、q7と出荷価格a4.5、a5、a6、a7を考慮する。その結果、シクラメンの生産において、採算性に最も優れた案の決定に有用なq6−q7平面と、この平面が成り立つ条件を与えるa4.5−a5平面およびa6−a7平面を、おのおの導き出した。