農業施設21巻3号
1991.3,149〜157
論文:

畜体表面における物質伝達率に関する研究(5)
−牛体および豚体の表面温度とそのぬれ具合い−

川西啓文・長島守正・大見孝・松山貞信・中村彰・西野松之・松尾英明

要 旨

 畜体表面からの潜熱量を得るために、供試牛6頭、供試豚57頭を用い、牛体および豚体の表面温度と表面のぬれ具合(体表面は平均化された水蒸気で保たれていると仮定し、体表面の平均水蒸気圧を与える係数)について検討した。
 畜体の各部における体表面温度は、牛体では気温に、豚体では放射熱負荷と気温に最も影響を受けることがわかった。
 牛体表面のぬれ具合は、気温21℃以上における夏毛の場合は周囲空気の絶対湿度の影響が大きく、気温21℃未満における冬毛の場合は絶対湿度、気温、放射熱負荷の影響が大きいことがわかった。また、豚体表面のぬれ具合は周囲空気の絶対湿度の影響が大きいことがわかった。


農業施設学会