要 旨
係留式ストールの居住性を検討するために乳用牛の起立・横臥動作に関する運動力学的分析を行った。動作中にスタンチョンに与えられる引張力の最大値は上下支点型チェーンタイの場合の2〜4倍程度であることを明らかにし、スタンチョンの拘束力の大きさを定量化した。両動作に共通して、前肢に関しては前膝による接地時間が長く、1前膝で体重の40%程度の荷重を支えていることを明らかにした。後肢に関しては蹄尖付近の小面積による接地相があり、接地圧は数十kgf/cm2になるものと推定した。横臥動作時には前肢は後方に最もすべりやすいため、ストールの前半部分に関しては勾配を小さく抑えるべきであると考察した。