農業施設21巻3号
1991.3,193〜202
論文:

日本の鶏卵生産システムの収益性に関する工学的解析(英文)

M.B.Timmons・干場信司・佐瀬勘紀・池口厚男

要 旨

 産卵鶏の生理反応モデルを取り入れた鶏卵生産システムのシミュレーションモデルを用いることにより、52週間サイクルの収益(年収益)におよぼす気象条件や鶏舎構造の影響を検討した。対象とした地域は、日本国内4カ所であり、鶏舎の形式は、高飼養密度・密閉型のものおよび低飼養密度・開放型のものであった。
 その結果、舎内設定温度は純益に強く影響していること、および、舎内温度を現在日本で一般的となっている15℃よりも高温側に設定した方が経済的に有利であることが明らかとなった。また、岐阜市に建てられた鶏舎を想定した場合、気化冷却を行うことにより収容採卵鶏1羽当りの1年間の純益は、200円増加することが予測された。さらに、断熱材を使用することにより純益が増加すること、および、それは夏期における放射負荷の軽減に基づいていることが明らかとなった。


農業施設学会