農業施設22巻1号
1991.7,25〜31
論文:

混合貯留法に関する総合的研究(1)
−大麦の場合−

村田敏・河野俊夫・堀善昭・宮内樹代史・岩下正弘

要 旨

 3つの貯蔵タンクと混合機および運搬機を装備した混合貯留パイロットプラントを試験的に組み立て、混合貯留法や貯蔵タンク内での常温通風乾燥の実用性を確かめるために、種々の試験を行った。この方法は、収穫した穀物の乾燥施設への過剰な集中的荷受けに対処するために、高水分の禾穀類穀物を乾燥済みの穀物に混合させ、一週間あるいはそれ以上の比較的短期間、貯蔵するものである。
1)穀物の水分は、著者らの拡散理論による予測どおり、平均含水率へと急速に収束した。
2)品質要因、すなわちTTCによる発芽力、脂肪酸度、ガスクロマトグラフによる穀物間空隙空気のガス組成、乾物損失の測定値は安全基準内であった。
3)常温通風乾燥区の含水率は、必要な基準(13%、w・b)に達し、品質面でも良好な結果が得られた。


農業施設学会