農業施設22巻2号
1991.11,95〜102
論文:

牛の歩行荷重および計量精度に影響する要因(英文)

龍吉生・高畑英彦・梅津一孝・干場秀雄・竹山一郎・西岡廉生

要 旨

 本報では、牛の歩行荷重と歩行挙動の関係を明らかにした上で、家畜計量精度を左右する要因及び精度の向上、更に計量台の適正な長さについて実験と考察を行った。常歩(約0.5〜1.5m/s)における荷重変動パターンは2峰性を示したが、速歩(1.5m/s以上)においては単峰性となった。牛の歩行速度が速いほど、荷重変動は激しくなる傾向が認められ、牛が計量台を通過する歩数、通過速度は計量精度を左右する主な要因であることが明らかとなった。即ち、歩数が少なく、通過速度が速いほど測量誤差は大きくなることが認められた。また、計量台前後のステップ台は牛の荷重変動を少なくできることを明らかにした。ステップ台を使用することにより、牛の体重の歩行計量精度は大幅に改善され、個体誤差は牛の体重の±1.01%以内、正確度は±0.4kg以内、精密度は2.04kg以内の性能が得られた。さらに、3.50mの長さの計量台は、実用的に十分な精度が得られることが実証された。


農業施設学会