農業施設23巻2号
1992.11,45〜54
総説:

開発途上国における家畜糞尿からのバイオガス生産とその展望(英文)

石橋憲一・ドナルドL.ディ・ルイホンチャン・弘中和憲・小疇浩

要 旨

 燃料や飼料あるいは肥料等を輸入に依存せざるを得ない開発途上国では、これらの輸入がその国の経済に深刻な影響を与えている。また、1970年代のエネルギー危機以来指摘されてきた化石燃料資源の有限性や最近の地球規模での環境保全重視の観点から、エネルギー利用効率の向上、代替エネルギー資源の開発が積極的に推進され、廃棄物の再資源化等も見直されている。
 家畜糞尿等を嫌気性消化し、発生するバイオガスをエネルギー源に、また消化液や汚泥を飼、肥料として有効利用できるメタン発酵は、廃棄物の処理のみならず再資源化の方法として、開発途上国では有効な手段と考えられる。ここでは、開発途上国における家畜糞尿からのバイオガス生産、プラントの建設、バイオガスの利用、経済性等について検討する。

キーワード:バイオガス, 嫌気性消化, 家畜糞尿, 消化槽, 経済性


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