要 旨
アイスポンドを用いて生食用バレイショの貯蔵庫を冷房する場合の冷房特性を明らかにするため、アイスポンド内の氷で冷却した水を庫内空気と熱交換する方式の冷房サブシステムを用いて冷房実験を行った。その結果、ファンコイルユニットからは約1℃の冷風が安定して得られ、庫内を気温2℃、相対湿度92〜98%の好適条件に維持できた。冷房能力は水量の増加に伴い直線的に増大し、また風量が大きいほど冷房能力が大きかった。庫内を2℃に冷房した場合には、冷房能力の約20%のエネルギを庫内空気の冷却以外の目的に費やすが、冷房成績係数は現行の冷凍機による冷房の約2倍であることがわかった。さらに、実用アイスポンドシステムの設計の際の冷房能力の推定方法について検討した結果、熱交換器の単位伝熱面積当たり水量および面速度と熱通過率との関係、および熱通過数と低温側温度効率との関係を経験式として示すことにより、熱交換器の入口条件が与えられるときの冷房能力の推定を可能にした。キーワード: アイスポンドシステム, 貯蔵, 冷房能力, 成績係数, 熱通過率, 温度効率