農業施設25巻2号
1994.9,71〜78
論文:

高床式開放鶏舎における除糞機の開発に関する研究(2)
−除糞作業と生体負担−

青野忠勝・鶴崎孝・渡部憲幸

要 旨

 鶏舎では、糞からの有毒ガスの発生があり、特に高床式鶏舎においては、鶏糞の堆積量が多くなるため、糞の除去(糞棚からの掻落し)の必要性は高い。
 前報(青野ら,1994)において、高床式開放鶏舎における除糞機を開発し、無人走行を主たる改良点とする除糞機を試作し、特にそのけん引性能と除糞効率について報告した。今回は、既存の鶏舎の作業通路において、試作除糞機、従来型除糞機、鍬(人力)による除糞作業を行い、作業者の作業時間と心拍数を調査測定し、作業効率と作業者の生体負担について検討した。
 その結果、作業能率は試作除糞機のほうが従来型除糞機より、約1.4倍大きいことが判明した。また除糞作業時の心拍数変化より、安静、作業、回復の過程が明確になり作業負荷に応じた数値を提示した。作業者の心拍数増加指数は、試作除糞機では1.12で従来型除糞機(1.45)に比して、小さいことがわかった。

キーワード:高床式開放鶏舎, 除糞作業, 除糞機, 生体負担, 心拍数増加指数


農業施設学会