要 旨
CO2/H2混合ガスを基質とするメタン発酵を2Lのジャーファメンタを用いて、pH7前後、温度37度Cで馴養メタン菌の培養により行った。高いメタン菌体密度および高いメタン生成速度がメタン菌生育環境の最適化により得られた。窒素源、硫黄源及びリアクタ内CO2/H2の物質移動係数が十分に大きい操作において、メタンの生成速度およびメタン菌の増殖は培地の微量金属濃度だけに依存することを明らかにした。培地の微量金属濃度を高く改変したHC培地により行った実験結果では、菌体密度およびメタン生成速度は各々26g/Lおよび21.5L/L・hに達成した。これらの結果は純粋培養におけるH2資化性の高、中温メタン菌、あるいは混合メタン菌のCSTR及びメタン菌固定化リアクタを用いる培養の従来の報告結果と比べて大きい。
又、微量金属、NH4+とビタミン液濃度のメタン菌への影響について加圧培養試験管の培養によって調べた結果、Fe2+とMg2+はメタン菌増殖の主因子となり、又、培地へのNH4+及び微量金属液濃度によるメタン菌への阻害はメタン菌の菌体密度によってかなり異なることがこの実験で明らかになった。キーワード:馴養メタン菌,微量金属塩液,メタン生成速度,メタン菌体密度,最適栄養条件