農業施設25巻4号
1995.3,231〜237
論文:

新規な温度制御システムを用いた回転ドラム型固体発酵リアクタの開発(英文)

上野孝・田中秀夫・前川孝昭

要 旨

 新規な温度制御システムを用いた固体発酵回転ドラム型リアクタを開発し、馬鈴薯残渣からのグルコアミラーゼ生産に利用した。蒸発潜熱によって過剰な代謝熱を除去することで、基質の温度を設定値に維持した。これによって基質の水分含有率も目的とする範囲に維持することができた。非制御培養では水分含有率が増加したため基質の均一な攪拌ができなかったのに対し、制御培養では均一な攪拌を達成できた。リアクタに対する基質の量を2倍にしてもグルコアミラーゼの生産には影響がなかった。以上のことはスケールアップする上で本システムが大きなポテンシャルを有していることを示唆している。

キーワード:回転ドラム型リアクタ,温度制御システム,固体発酵,水分含有率,グルコアミラーゼ,馬鈴薯残渣


農業施設学会