要 旨
環境問題も視野に入れた施設園芸のあり方の検討の一環として、最近の傾向である施設大型化に着目し、軽量・大スパン化が可能な膜構造を農業施設に導入する可能性を検討した。一般的な膜構造建築物の歴史と分類について整理し、わが国の経緯と状況について紹介した。農業用については、これまでに実験規模の空気膜構造検討例があるだけだったが、最近、現地での実施例が見られるので、わが国とアメリカの事例を紹介した。空気膜構造温室は、内部空間確保、採光性が良いなどの利点がある一方、その構造上、換気を十分に行うことができないため高温時の温度制御が問題点であるが、今後、環境工学的究明、改善を行うことにより施設設置時の一つの選択肢となる可能性を示した。キーワード:膜構造, 空気膜構造温室, エアハウス, 園芸施設