農業施設26巻3号
1995.12,153〜160
論文:

近赤外分光分析法による沖縄県産熱帯果実の内部品質測定(1)

田邉哲也・秋永孝義・国府田佳弘・河野吉秀・前田弘・水野俊博

要 旨

 沖縄県は亜熱帯気候圏に属し、その特性を活かした熱帯果実が生産されている。熱帯果実のパイナップルとマンゴは生食用として県外に出荷されている。パイナップルは、ハウス栽培で高品質の果実が生産され、マンゴは近年栽培量が増えてきている。これらは高値で取引されているが、選果、選別が手選別で行われているため品質のばらつきが大きい。高品質の熱帯果実を流通させるためには内部品質を非破壊的に測定し、品質保証することが必要である。そこで、パイナップルとマンゴの内部品質の非破壊計測の手段として、近赤外分光分析法(NIR)の適用性を検討するため、検量線を作成して、その評価を行った。その結果、パイナップルとマンゴの糖度の予測に高い可能性を示唆した。この検量線の作成に用いた波長特性は水および糖の各成分の吸収波長帯に近く、モモや温州ミカン等にも用いられていることがわかった。また、パイナップルとマンゴは果実中央部が測定部位に適していることがわかった。

キーワード:近赤外分光分析, 非破壊計測, パイナップル, マンゴ, 内部品質


農業施設学会