要 旨
家畜の発生熱や暖房によって暖められている畜舎からの換気排出熱を利用した融雪方法の検討を行った。北海道滝川市の豚舎における実験では、1990年から1991年の冬期に、畜舎内の環境保持に必要な換気量で軒下に堆積する雪を除雪の必要がなくなる程度に融雪できるという結果を得た。実験結果から、排出熱量に対する融雪負荷の比と熱利用効率との関係を求め、北海道岩見沢市の成雌豚舎を想定してシミュレーションによる軒下の堆積雪深の推移を推定した。平年値の降水量に対して、排気温度10℃でも除雪の必要性はほとんど生じないという結果であった。融雪量に対する排気の湿度の影響を検討したところ、排気温度と風量が同一であれば湿度が高いほど融雪量は大きいことが示唆された。キーワード:融雪, 畜舎, 換気排出熱, 熱利用効率