要 旨
遠赤外線を利用した農産物の乾燥技術を確立するために、遠赤外線ヒータを備えた乾燥装置を試作し、試作装置の性能及び遠赤外線による農産物の加熱特性について検討した。
試作した遠赤外線乾燥装置は棒状の遠赤外線ヒータを持ち、上方から加熱対象物に遠赤外線を照射するようにしたものである。
乾燥室内で対象物に遠赤外線を照射した場合に、乾燥室内の空気温度より対象物の表面温度と内部温度が高くなり、これは遠赤外線による加熱の一つの特徴と考えられた。
遠赤外線で加熱する場合に農産物の種類及びヒータからの放射中心波長により、加熱効率が異なる。これは被乾燥物の分子構造及び化学成分によって遠赤外線の吸収波長域が異なるためと考えられた。そこで、供試ヒータの放射中心波長範囲内でいくつかの農産物の吸収波長域を明らかにした。キーワード:遠赤外線, 農産物, ヒータ, 加熱効率, 中心波長