農業施設27巻2号
1996.9,71〜76
論文:

近赤外分光分析による沖縄県産熱帯果実の内部品質測定(2)
−水、セルロースと糖に影響のある波長帯を用いて−

田邊哲也・秋永孝義・國府田佳弘・川崎聖司・河野吉秀・前田弘・水野俊博・青木宏道

要 旨

 沖縄県産のパイナップルとマンゴの糖度予測のため果実成分に影響のある波長帯を検量線に組み込んで検討した。パイナップルとマンゴの主成分は既知の分析結果で、水、セルロース、糖類の順である。そこで第1波長を水、第2波長をセルロース、第3波長を糖類にそれぞれ影響のある波長帯を指定して検量線を作成した。その結果、パイナップルの糖度予測は4波長(958, 978, 918, 844nm)で92年のSEPが0.66、BIASが-0.26、93年のSEPが0.55、BIASが-0.26、94年のSEPが0.66、BIASが0.22、95年のSEPが0.63、BIASが0.16となった。マンゴの場合は4波長(958, 978, 918, 878nm)で92年のSEPが0.70、BIASが0.19、93年のSEPが0.51、BIASが0.13、94年のSEPが0.64、BIASが-0.16、95年のSEPが0.47、BIASが0.16となった。果実成分に影響のある波長帯を組み込むことで安定した予測精度を持つ検量線が作成できた。

キーワード:近赤外分光分析, パイナップル, マンゴ, 内部品質, 水, セルロース, 糖類


農業施設学会