要 旨
土壌水分の蒸発過程において土壌表層に集積する塩類に対して、土壌表面を新たに開発した塩類捕集材で覆い、積極的に塩類をこの捕集材上に集積させ、捕集する方法について検討を行った。本報では、塩類捕集材の利用条件を多様化し、蒸発環境条件ならびに土性の相異による捕集材性能に及ぼす影響を実験的に解明した。土壌表面全体を覆う厚ガーゼ使用のシート型捕集材G5およびガーゼにスティックを併用したGSでは蒸発環境条件にかかわらず乾燥の全段階で高い塩類捕集効率を示した。しかしながら、粘土含有土壌に対しては効率を10%前後低下させた。また、土壌表面ビニル被覆を併用した蒸発抑制型捕集材GVSは、環境条件および土性の相異によらず極めて高い捕集効率を示した。キーワード:塩類集積, 水分蒸発, 塩類捕集材, 捕集効率