要 旨
負イオン発生装置による育成豚舎内の粉塵捕集に関して実験・検討を行った。負イオン発生装置は育成室(実験室)に取り付けられた。粉塵濃度等は、実験室と別の育成室(コントロール室)とで比較検討された。ただし、両室の環境条件および飼育条件等は等しく設定した。負イオン発生装置の粉塵捕集に関して、室内気温、相対湿度、換気量、豚体重および室内表面の静電圧の両室間の違い等を考慮にいれて、t-検定を行った。その結果、粒径0.5μm以上の吸入性粒子(Modified inhalable dust)において有意差が両室間に認められた。したがって、負イオン発生装置が粒径0.5μm以上の吸入性粒子を、有意に減少させることがわかった。また、室内表面の静電圧が負イオン発生装置の粉塵捕集効率に影響するものと示唆された。換気量および相対湿度の粉塵濃度に対する影響は統計的解析からは認められなかった。実験期間における室内表面の統計処理された平均静電圧は、実験室で320Vまたコントロール室で137Vであった。しかし、これらの高静電圧によってスパーク等が発生することはなかった。キーワード:粉塵数, エアークオリティ, イオン化, 静電気, 畜舎