農業施設27巻3号
1996.12,173〜180
論文:

アイスポンドシステムによるバレイショの長期貯蔵

小綿寿志・佐藤義和・石井現相

要 旨

 アイスポンドシステムを利用したバレイショ長期貯蔵の有効性を明らかにすることを目的に、同システムを用いて数品種のバレイショを10月上旬から290日間貯蔵し、貯蔵環境ならびに品質の変化を調査した。3月下旬以降にアイスポンドを用いた冷房を行った結果、バレイショ貯蔵庫内は2℃、湿度92〜98%に安定して維持された。貯蔵したバレイショの発芽は抑制され、減量および表皮硬度の低下は許容できる程度に十分に小さかった。また調理品質は極めて良好で、還元糖含量が増加したため甘味が増加した。さらに、常温貯蔵と比較し調理後黒変および剥皮褐変の程度が小さかった。

キーワード:アイスポンドシステム, バレイショ貯蔵, 減量, 硬度, 発芽, 還元糖, ビタミンC, 黒変, 褐変, 調理品質


農業施設学会