農業施設27巻4号
1997.3,199〜206
論文:

養液栽培によるトマトの一段どり栽培に関する研究(1)
−播種時期別の生育と果実収量−

小林尚司

要 旨

 '桃太郎'、'ハウス桃太郎'および'マルチファースト'の3品種を、年間のさまぎまな時期にロックウールキューブを培地として一段栽培した。いずれの品種とも良く生育し、およそ90%の高い正常果率を示した。播種から開花まで、開花から収穫開始まで、収穫開始から終了までの所要日数は栽培時期によってかなり異なったが、開花から収穫終了までの期間は、'桃太郎'で年間平均68.6日となったことから、開花時に定植すれば年間5作が可能と判断された。これらの結果をもとに年間収量を試算すると、'桃太郎'(1〜9月播種)と'ハウス桃太郎'(10〜12月播種)を組み合わせた完熟系品種では、36t/10a、'マルチファースト'では50t/10a以上の高い収量が得られる可能性が示された。

キーワード:養液栽培, トマト, 一段どり


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