要 旨
容量200m3のアイスポンドを用い、冬季に製造した氷の融解を抑制しながら氷融解水を利用して貯蔵庫の冷房を行い、氷の融解に関わる熱負荷を測定し解析した。熱負荷の中では氷の上面からの侵入熱量が他に比べ非常に大きく、アイスポンド各面からの総侵入熱量の約90%、冷房負荷等を含めたアイスポンドの総熱負荷の約74%を占めた。このことから、貯水時には氷の上面の断熱対策が最も重要かつ有効であることがわかった。また、アイスポンドの法面の地上部からの侵入熱量は、法面の地下部およびアイスポンドの底面に比べかなり大きいことがわかった。アイスポンドを用いた冷房は8月末頃まで可能であり、氷エネルギの抽出効率は、氷上面の単位面積当りの冷房能力の大きさに比例して増加することが明らかになった。キーワード:アイスポンド, 氷, 熱負荷, 伝熱, 冷房, 貯蔵