農業施設28巻4号
1998.3,193〜201
論文:

遺伝的アルゴリズムによる配合飼料の最適設計

佐竹隆顕・古谷立美・南善行・立花文夫

要 旨

 実用の肉豚肥育用飼料の配合設計問題として、 配合候補の飼料原料にコーン、 マイロ、ダイズ油粕など20種、また組成および栄養価の指標として粗蛋白質、カルシウム、可消化養分総量など13項目を選択抽出する一方、遺伝的アルゴリズム(GA)を援用した最適設計を試みた。肉豚肥育用の配合飼料としての飼料原料の配合率や栄養組成・栄養価の含有率の制約条件を満たしつつ、最も経済的な最小の配合飼料コストを実現する配合設計用の遺伝的アルゴリズムをC言語により新規に開発するとともに、突然変異の生起確率や個体群サイズといったGAパラメータを種々変えて設計シミュレーションを行った。
 線形計画法(LP)により最適解として得られた配合率ならびに栄養組成および栄養価の含有率と比較検討を行った結果、遺伝的アルゴリスムによる最適解は線形計画法による最適解とほぼ等しい値を示し、遺伝的アルゴリズムによる実用配合飼料の最適設計が可能であることを明らかにした。

キーワード:遺伝的アルゴリズム, 最適設計, 線形計画法, 配合飼料, 配合飼料コスト


農業施設学会