農業施設29巻2号
1998.9,69〜74
論文:

豆腐おからのメタン発酵を目的とした液化処理

北村豊・田川彰男・中尾清治・C.L.ハンセン

要 旨

 大豆加工副産物の再資源化を目的として、メタン発酵の第1段楷である液化プロセスにより豆腐おからの処理特性を検討した。4つの完全混合型リアクタ(CSTR)に固形物濃度の異なるおからスラリーを供給した実験において、豆腐おからに含まれる固形物の約67〜83%が液化され、ガス化プロセスの基質となる約6.16〜10.32g/Lの有機酸が生成された。これにより豆腐おからのメタン発酵を目的とした液化プロセス適用性の高いことが認められた。またリアクタ内の菌体(VSS)や有機酸(VA)濃度の定常値をCSTRの物質収支や動力学モデルにより解析して得られる速度パラメータを用いて、液化リアクタの操作条件である滞留時間と菌体・有機酸濃度との関係をシミュレートした。その結果、約10日の臨界滞留時間を有し、最大で約18g−VSS/Lの薗体と10g-VA/Lの有機酸を得る投入負荷33g-Okara/L-d(RUN3)が、本実験の最適操作条件であることが示された。

キーワード: メタン発酵, 液化, 再資源化, 豆腐おから, 動力学モデル


農業施設学会