要 旨
牛ふん堆肥化における堆積物中に現れた嫌気性部分の成分的特性を研究した。牛ふんを混合比4:1の割合でオガクズと混合して水分を約75%に調整し、円錐状に床に堆積し、1週間に1回切返しながら堆肥化した。1週間目の切返し時に、堆積堆肥断面の底部に嫌気性部分が見いだされた。嫌気性部分は、酸素供給が不十分なために、揮発性脂肪酸とフェノール性酸が初発原料の約6倍量蓄積しており、好気性部分に比較して腐熱の進行が遅延していた。悪臭を防ぎ、良品質の堆肥を生産するためには、堆積堆肥を好気性条件に維持し、嫌気性部分の形成を回避することが重要である。キーワード: 牛ふん, 堆肥化, 嫌気性, 揮発性脂肪酸, フェノール性酸, BOD(生物化学的酸素要求量), 発芽試験, 腐熟