農業施設29巻4号
1999.3,181〜186
論文:

高周波コイルによる穀物水分測定法に関する研究(1)
−水分と試作コイルのインタクタンスとの関係−

李再貴・藤木徳実・内田進・稲葉繁樹

要 旨

 本研究は、穀物(籾と小麦)水分をリアルタイムに測定するシステムの開発を目的とする。電磁誘導法を用いたシステムを製作し、そのインダクタンスを高周波100〜1000kHzの範囲で測定することにより、インダクタンスと比透磁率が穀物水分と密接な関係があることを明らかにした。コイルの三要素(巻き回数、直径、長さ)および定数k(長岡係数)と周波数の要因を考慮し、試作した8個のコイルの中から、水分測定感度が高く、安定性の良いコイルを選定した。試験の結果から、インダクタンスと水分の指数回帰式が得られた。また、定温乾燥法による水分判定値と比較して、穀物水分範囲15%〜30%では相対誤差がおおよそ2%以下となった。検討の結果、高周波コイルは穀物の水分センサーとして適用性があると判断した。

キーワード: 水分測定, コイル, インダクタンス, 比透磁率, 高周波


農業施設学会