農業施設29巻4号
1999.3,197〜203
論文:

高速道路における輸送振動解析とイチゴへの影響(英文)

小島孝之・劉蛟艶・藤田修二・稲葉繁樹・田中宗浩・多々良泉

要 旨

 トラック輸送される青果物は消費地への輸送の間に各種の振動を受ける。その振動強度は道路の状況あるいは積荷の状態などにより変化する。これらの振動の影響を解明するため、本研究は冷蔵トラック輸送中のイチゴが受ける佐賀から大阪市場まで高速道路上での振動状況を実測し、その影響を調査した。輸送中に記録した振動データは実験室内で振動制御装置により振動を再現し、イチゴに輸送振動として与えた。
 イチゴの糖度及びアスコルビン酸含量を振動前と振動12時間後に測定し、振動処理によりこれらの品質低下速度が振動を与えなかったものより顕著であることを確認した。また、トラック荷台後部における輸送中の振動実測データを解析して、道路の状態(平坦平滑道路面、坂道、つなぎ目、トンネル及び橋)によりパワースペクトルが異なることなどを明らかにした。平滑な道路の場合、パワースペクトルは3.35Hzの付近に振動ピークが現れること、加速度レンジは0〜2.0m/s2であること等がわかった。

キーワード: 高速道路, 輸送, 振動, 加速度, パワースペクトル, イチゴ, 品質


農業施設学会