要 旨
これまでプラスチックハウスの基礎として、コンクリートを用いない杭基礎について検討してきた。ここでは、豪雨により土壌が飽和し、基礎周辺にゆるみを生じた場合の対策について検討した。すなわち、台風時等の豪雨により土壌の飽和・水浸状態がどの程度の時間遅れで生じるかを土壌物理の観点から検討し、プラスチックハウスを設計する上で考慮すべき重要な課題であることを明らかにした。さらに、井桁補強を行った短杭について、杭の周辺土を水浸状態にした後に水平引張りおよび鉛直引抜きの現地実験を行った。この結果、通常時の不飽和状態に比べてピーク荷重で3割程度の減少が見られた。これらの結果から、長時間飽和状態が続くような地形・地質の場合の強度の低減を考慮する必要性を明らかにするとともにその目安を示した。キーワード: 飽和, 不飽和, 杭基礎, 水浸