農業施設30巻1号
1999.6,69〜76
論文:

畜舎の臭気に関する研究(2)
−豚糞からのアンモニアの物質伝達率−

福重直輝・川西啓文・森嶋博・宮野則彦・都甲洙

要 旨

 本研究は豚舎内でのアンモニア成分の発生量を推定するため、豚糞表面からのアンモニアの発生に関わるファクターの定量化を行った。豚糞からのアンモニア成分の発生量は次式から推定できる。

a = αDa・CA・(Pa/(Ra・T))
a : アンモニアの発生量(kg/m2/h), αDa : アンモニアの物質伝達率(m/h)
A : 豚糞のアンモニアの揮発率,   Pa : アンモニアの飽和蒸気圧(kg/m3
a : アンモニアのガス定数(m/K),  T : 絶対温度(K)

本研究では、このアンモニアの物質伝達率を求めた。ナフタリンで豚糞のレプリカモデルを作り、豚糞表面からの物質伝達に関する実験式をシャーウッド数、レイノルズ数、シュミット数の関係式から求めた。その結果、気流速(u)に対し、アンモニアの物質伝達率は次式の範囲にあることを明らかにした。

αDa = 91〜99uO.78  (u:気流速)

キーワード: 豚糞, アンモニア, 発生量, ナフタリンモデル, 物質伝達率


農業施設学会