農業施設30巻1号
1999.6,77〜82
資料:

実規模アイスポンドシステムの運転性能(2)
−冷房性能−

小綿寿志・佐藤義和・干場信司・影山敏司・杉吉一行

要 旨

 実規模アイスポンドシステムを用いてバレイショの長期貯蔵を行い、その際の冷房性能および氷の融解に関わる熱負荷を測定した。その結果、最大冷房能力はほぼ設計通りの13.3kWであり、この時の冷房成績係数は約1.7であった。3月末から5月末までは貯蔵庫内はバレイショ貯蔵に好適な気温2℃、相対湿度約93%に維持された。6月以降に電気冷房機を併用した場合、加湿器を使用することなく庫内を高湿度に維持でき、バレイショの貯蔵のほかアスパラガス、キャベツの予冷でも良好な結果を得た。氷は8月末まで残存し8月中旬まで氷を利用した冷房が可能であった。アイスポンド各面の熱負荷の中で底面および法面に比べ氷の上面からの侵入熱量の割合が際立って大きかった。アイスポンドの氷の融解に関わる熱負荷の総和は、製氷完了時に推定した氷の全融解潜熱量とよく一致した。

キーワード: アイスポンド冷房, 冷房能力, 氷, バレイショ, 貯蔵


農業施設学会