農業施設30巻1号
1999.6,83〜88
資料:

実規模アイスポンドシステムの運転性能(3)
−貯蔵バレイショの品質と流通上の問題−

小綿寿志・佐藤義和・干場信司・鱈場尊・安村敏博

要 旨

 実規模アイスポンドシステムを用いてバレイショを収穫翌年の6月末までの7ヶ月にわたり2℃で貯蔵し、品質の変化を調査した。出庫時のバレイショの品質は極めて良好であり,減量率は1〜6%と小さく、発芽やしわの発生はなく、サラダに細工した品質も良好で、また還元糖含量の増加により甘味が増した。バレイショ出庫時には塊茎表面に結露を生じるため、強制通風により速やかに乾かす必要がある。また選果済み品を段ボール箱入りで貯蔵する場合には、品温上昇による発芽と過飽和によるカビの発生を抑制するために、箱内の通気に留意しなければならない。また出庫後は発芽が早いため、1〜2週間以内に消費されるような流通上の戦略が必要である。

キーワード:アイスポンド冷房, バレイショ, 貯蔵, 品質, 減量, 還元糖含量, 発芽


農業施設学会