農業施設30巻2号
1999.9,157〜161
論文:

高周波コイルによる穀物水分測定法に関する研究(2)
−籾かさ密度の変化が測定に与える影響−

李再貴・藤木徳実・内田進・永田雅輝

要 旨

 穀物水分のセンサーとして、高周波コイルが有効であることを前報で報告した。本報ではその応用に向けて、籾かさ密度の変化が測定に与える影響を検討した。籾のかさ密度とコイルのインダクタンスの間にほぽ直線的な関係がある。水分28.4%の籾ではかさ密度が0.55g/cm3から0.73g/cm3まで増えると、インダクタンスは0.043mH増加した。籾水分が高いほど、圧密により、かさ密度が変化しやすいため、インダクタンスの変化がやや大きいことが分かった。かさ密度と水分を変数としてインダクタンスを重回帰式で表現し、各種の密度条件下で水分を推定できることが分かった。インダクタンスの計算値と実測値の標準誤差は0.0015mH、相関係数は0.197であった。

キーワード:水分測定, コイル, インダクタンス, 高周波, かさ密度, 選別


農業施設学会