農業施設30巻2号
1999.9,163〜171
論文:

遺伝的アルゴリズムによる飼料の多目的配合設計

佐竹隆顕・古谷立美・南善行

要 旨

 遺伝的アルゴリズム(GA)を援用した飼料の多目的配合設計の端緒として、成鶏飼育用、肉豚肥育用および肉用牛肥育用の3種の配合飼料の同時最適配合設計を試みた。
 共通飼料原料としてコーン、マイロ、脱脂米ヌカなど12品目、また栄養組成およぴ栄養価の指標として粗蛋白質、可消化粗蛋白質、可消化養分総量など6項目を選択抽出する一方、これら飼料原料や栄養組成などの制約条件のもとで3配合飼料の各飼料原料コストを同時並行的に最小化する多目的配合設計を可能とするよう前報で報告したGAを改良し、シミュレーションを行った。
 配合設計にあたり十分量の飼料原料が準備されている場合、飼料原料の内のコーンおよぴコーングルテンフィードの使用量に制限や取り合いがある場合など計7種類のシミュレーションを行った結果、本研究で改良開発した多目的遺伝的アルゴリズムは様々な条件下において3配合飼料の同時最適配合設計を実現する可能性をもつことが明かとなった。

キーワード:遺伝的アルゴリズム, 最適設計, 飼料原料, 多目的配合設計, 飼料原料コスト


農業施設学会