要 旨
実規模アイスポンドシステムを用いて行ったバレイショ長期貯蔵実験におけるエネルギー収支を解析した。製氷システム成績係数は20、冷房システム成績係数は1.7で、製氷から冷房までを通したサイクルシステム成績係数は1.4となり、現行の電気冷房機に比ベて省エネルギーな冷房が実現されることが明らかになった。製造した氷の保存時において氷の融解に関わる熱負荷の内、氷の上面からの浸入熱が全体の約50%を占めた。バレイショを6月末まで貯蔵することに限定した利用を想定した場合には、製造した氷のもつ潜熱の約50%を冷蔵庫の冷房に利用できると推定された。キーワード:アイスポンドシステム, エネルギー収支, 製氷, 冷房, 貯蔵, 成績係数